| ■2005年7月22日
<意思と無意識の融合>
「意思と無意識の融合。」
これがベネチアビエンナーレへ出展した
私の作品とアートパフォーマンスのタイトル。
一般的な書は、
意思で書くものだと思う。
筆で真っ直ぐな線を書く練習をし、
曲線、とめ、はねの訓練を繰り返す。
さらに、墨の量や筆を動かす速さ、
力の入れ具合によって、かすれを出したり、滲ませたり。
そして長年の訓練によって習得した技量で、
その技術によって字を書いていく。
だから書は、意思をもって書く意識的なものだと思う。
じゃぁ、意識的ではない書はどんなものだろうか。
意思からかけ離れた部分で書くことができれば、
ひょっとするとそこから、新しい書のスタイルが、表現が、
生まれるのかもしれない。
意思をもって書くのではなく、
無意識の中で何かに書かされているかのように書く。
訓練によって書けるようになったタッチと、
意思からかけ離れた部分をうまく融合することができれば、
きっと、新しい書が創造できるはず…。
書いていることと書かされていることの境地。
意思と無意識の融合。
イタリアでのパフォーマンスはそんな想いを形にした。
(今日の画像は、そんなパフォーマンスの様子)
まず筆、
これは自分の意思が入らないように、
自分の意思ではどうにも操れない、意思が伝わらない形で、
よもやこれでは書けないであろうと思われるものを作ってみた。
そして書くという行為は、
意識的に私が書くのではなく、
私がその筆を引きずりながら動くことで、
結果として動いた痕跡を、墨の跡を、紙に残すというもの。
その動きには、舞踏のスタイルを取り入れた。
書くのではなく、
私の想いを込めたその動きが筆を通して、
痕跡として白い紙の上に残る。痕跡が書…
紫舟 拝

■バックナンバー since 2003
2/25
書くもん(字)と書くもん(道具)
3/ 7 コレが念願の銘酒の字!
4/19 家と光の関係
4/25 和
5/22 慣れるor慣らされる
5/25 クスリ
8/ 8 使えないということ
8/31夏
9/11中秋の名月
10/15 私の好きな空
12/1 個展「私がいま伝えたいこと」
3/3 桃の季節
4/4 桜の季節
5/22 夕張メロンだ〜っ
7/27 ベネチアビエンナーレ2005へ!
8/16 猛暑に雪
8/23 宙からは愛を
9/2 楽+楽+楽
9/15 伝えたいことは夜8時から
11/1 秋の夜長の想像力
11/15 ロマンってナンだ?
12/19 なくしもの
1/2 書初めのススメ
1/11 卒業どき
2/2 シゴトダカラ。
3/31 やってくる明日に備えて。
4/20 友達の友達の友達に
|