■2005年11月12日  <書の楽譜>


「楽譜」と「お手本」


書も、音楽のように、
クラシック(古典)とコンテンポラリー(現代)なものがある。

今日は前者について。
音楽で言えばクラシックは、書では古典。
両者とも昔から今へ受け継がれ、そのために見本が用意されている。
しかしその見本のスタイルは大きく異なる。

音楽は「楽譜」、書は「お手本」。

この見本の差は大きい。

書の「お手本」は、
音楽でいうと「楽譜」ではなく「デモテープ」にあたると思う。
楽譜の「弾きなさい」という姿勢に対し、
書はこれ以上ない見本を用意したので「よーく真似なさい」と
言っているように感じる。
「お手本」の方が「楽譜」よりも親切なつくりだ。

だから「楽譜」の方が「お手本」よりも自由度が大きく難易度が高い。

書の見本が「楽譜」になったらどうだろうか。

こんな感じかな…、
ペンをご用意いただき、以下の見本に沿って線を書いてみてください。


<見本パターン1>
「右へ真っ直ぐの線を、その線の中央を垂直に同じ長さで上から下へ」

<見本パターン2>
「横へグッツスーーーッグ、真中で交差するよう、上から下へグーッスーー…」


できたかな?
どちらも同じ字です。
漢字の『十』。
(「十」にならなかった方、どんな形になったか教えてください!)

こういう書の見本があっても、…オモシロイ!
字の楽譜だ!
これだけの説明でどんなのものが出来上がるのだろうか。
こうなれば、書の発想は無限大!

字の楽譜、…これ…ものすごくオモシロイことになるかも!
絶対オモシロイはず!
字の楽譜について、もう少し考えてみます…、続く!



             紫舟 拝



<今日の画像>
「春日」。これは
東京に来るまで暮らした奈良の称。
特に活動拠点だった、奈良市あたり。

神戸から奈良に移り、
東京に来る前に敢えてそこに居たことは、
きっと重要な意味があって…。



その地で知った「生きる」ということ、
やっと気付いた「大切なこと」、
ここで受けたたくさんの「親切」、
わたしは、忘れない。
…ありがとう