書が構成される様子や完成まで過程、道具の特性と書体をご紹介。

’08/8/17 NEW  

■vol.2 「生」 想いを最も伝えることができる書体を生み出すまで
 

書く文字とそこに込める想いが決まると、

1 「字通」「字統」(素晴らしい辞書)を引き字を
確認
2 想いをしっかり理解
3表現するに相応しいであろう筆・墨・和紙を用意し書き始めます

4同じ墨・和紙・筆で一通り(部屋が一杯になるまで)書く。(左写真)

5その後、紙・墨・筆をどんどん変えていき伝えたい思いが伝わる書ができるまで
6このことの繰り返し

7書いたその日のうちに、どの書にするか決めず、必ず一日はあけ冷静に判断選定

 

上写真の書は、奈良の吉野の筆職人に作っていただいたこの筆(下写真)で全て書いています。上質の羊毛、とてもやわらかく毛が長めです。しっとりしていて扱いやすく大好きです。
(クリスタルの小さなオブジェをいつも文鎮として使っています。)



■vol.1 FALKENタイヤ 「勢いよく走るタイヤの書画」ができるまで

「タイヤのマルを書いてほしい」という依頼。
でも…タイヤで書でマルは、すでに誰かがやっているような気がする。
しかも書でマルは…よくある。

折角やるなら、まだ誰も書いたことのないタイヤのマルを書きたい。

どう表現すればよいのだろう…と完成しつつあったラフを見ると、「走りにインスピレーションを!」とキャッチコピーがはいっていた。FALKENタイヤは”走り”!走りに特化したマルに仕上げよう!

それから、マルを書く。当時奈良の古い町屋暮らし。書は乾かすスペースが必要なので、書が乾いた部屋を見つけてはまた書きと家中をローテーションしながら、そう500種類はマルを書いたと思います。総量でいうとその何倍も書きました。



最終的に辿り着いたFALKENのタイヤのマルはコレ!。
「FALKEN」のロゴがタイヤの側面、黒の線にかこまれた部分がタイヤの地面に接する面、そして手前に勢いよく走るタイヤの書画!

 


□創作風景
創作は、
朝早くから13時くらいまで休みなく一気に進めることが合っているようです。


動物の毛以外に、竹・藁・枝・流木などを使います。自分で作ることも頻繁です。

手漉き和紙
主に、四国の問屋さんから購入しています。紙はとてもよく判ります。幼少のころから手漉きの質の高い紙を使っていたおかげか(育った街は紙関連業が盛んでした)、同じ工房で漉かれた同じ種類の紙でも、漉いた人のチガイまでほぼ分かります。

 

 
奈良墨を奈良で購入しています。「呉竹」さんなど、日本のほとんどの墨は奈良で生産されています。時間を節約しない素晴らしい手仕事です。



□全部本番(練習も訓練も準備も作品づくり
もなく全部本番)
大きな全紙手漉和紙ばかり使うので、書き終えたものはすぐ山積みです。それらの置き場がないのが、書家をはじめた時から一度も解決しない難題です…。


□個展の準備風景
人に見てもらう準備は、本当に沢山の感情を抱きます。でもどれも宝ものとなる最高のひとときです。 …
ということを展示回数がを60回を超えた頃から、感じられるようになりました。




書以外の創作風景、だいたい何でも作ります

ほしいと思うものが頭の中に浮かぶので、同じようなものを探すのもタイヘンなので&「作る」行為が大好きなので、だいたいは自分で作る方を選びます。
[ 靴 ]大学時代に授業が終わると靴職人の元へ通い、一から(木型に肉付けをするところから)できるようになりました。ミシンをかけているのも当時のわたしで、この靴が処女作です。
[ 器 ]陶芸処女作。薄くて均一の厚みの器を作りたくて窯だしまで着いていきました。





    
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