紫舟 SISYU

日本を今一度せんたく致し申候

日本を今一度せんたく致し申候

にっぽんをいまいちどせんたくいたしもうしそうろう
2020年
和紙、墨

H148×W54cm


引用:龍馬のことば
『日本を今一度せんたくいたし申候』

出典:文久3(1863)年6月29日 坂本乙女あて書簡
解説:「日本を今一度一新させる決意である」
外国軍艦が下関で長州を報復砲撃した際、幕府がこれと内通し、艦船修理の援助をしていることに龍馬は憤り、役人にこの国を任せてはおけない、自ら一新すべく尽力したいと決意した。

龍馬たち志士が、命がけで手にいれようとした「夢見た未来」は、
このことばが発せられた100年後の今、私たちが生きている時代なのかもしれません。
当時は、住む場所も職業も選ぶことはできませんでした。
そしてこれからの時代にも、この国をよくしようと志高くする者の情熱で、時代はつくり出されます。
今を生きる私たちの使命は、前の世代が残した課題を解決し、
次の世代に新しいよりよい時代を受け継ぐこと。
私たちは、きっと出来る!

紙:人間国宝濱田幸雄先生