月夜見鯨
月夜見鯨
「月夜見鯨」(つきよみのくじら)
2014年
金屏風、アクリルグアッシュ、墨
六曲一双
H171×W754cm
個人蔵
フランス国民美術協会展2014 SNBA金賞受賞
二〇一三年十月五日、
伊勢神宮が二十年に一度の式年遷宮、
外宮、遷御の儀が行われました。
招待客5千人の中、座らせていただいた席は最前列。
中央の一列目でした。 一切の遮るもののない中、
目の前を大神が遷られる。
御神儀を囲んだ絹垣が現れたとき、
新宮から本殿へとてもここちのよい風が流れました。
・・・三年前、書「祝御遷宮」ご依頼を賜りました。
神宮参拝のたび、本殿の白絹の御幌(みとばり)が目の前に、
ふわり優雅に浮き上がってくる…。
ご縁がつながり迎えることができた遷御の儀。
これまでの感動を作品にしました。
皇室の儀式の際、白黒の幕が使われるように、
神宮の祭儀でも目にする白と黒。黒は高い位を表す。
そこから、白と黒の鯨。
黒鯨には遷御の儀を迎えた夜の月。
白鯨には祝御遷宮を迎えた新しい太陽を。
書:
流 非 潤 鎮 如 発 日 吹 経 星
円 渦 結 回 重 青空 家 寛 回
女男契 降 割分 唾涎 太陽の堤 国土